便の健康診断: 便の成分と腸内環境をチェックしよう

腸について

トイレで、
「今日は便が硬くて出づらかったな」
「最近便のにおいが気になる」
「便の色がいつもと違う気がする」
と感じたことはありませんか?

あります!
便秘の時はけっこう気になります。

気にすることは、とても良いことです。

便は体の健康状態を映し出す重要な指標です。
便についての正しい知識を覚えて、日頃の体調管理に役立ててください。

この記事はこんな方にお勧め
  • 腸内環境が気になる方: 最近便秘や下痢に悩んでいる方に、便を通じた腸内環境のチェック方法をお伝えします。
  • 健康管理を徹底したい方: 便の成分や色、におい、形から自分の健康状態を把握し、日常生活に役立てたい方に最適です。
  • 生活習慣を見直したい方: 食生活や生活習慣が腸内に与える影響を知り、改善策を見つけたい方におすすめです。

便は健康状態を示す重要なサインです。
この記事では、便の成分、色、におい、形などから
腸内環境をチェックする方法を解説します。

自分の腸の健康を見直してみましょう。

身体からのサインを見逃さない!!人生で欠かせない便の知識

意外と知らない、便の成分

便は食べ物のカスだと思われがちですが、
実際には以下のような成分から成り立っています。

  • 水分: 便の約75%は水分です。便秘時には水分量が減り、下痢時には増加します。
  • 腸内細菌とその死骸: 便の約3分の1を占めます。ご飯を食べなくても便が出るのは、腸内細菌が出るためです。ちなみに腸内細菌は、およそ1.5kgあると言われています。
  • 剥がれた腸の粘膜: 便の約3分の1が腸の粘膜から剥がれたものです。
  • 消化されなかった繊維質: 残りの3分の1を占め、食べ物由来のものは全体の約10%以下です。

便でわかる!腸内環境診断

便の観察は、腸内環境を知るための重要な手がかりです。
以下の指標を参考に、自分の便をチェックしてみましょう。

指標1: 色

便の色は腸内の状態を反映します。
主な色と意味を表にしてみました。

意味
黄色~茶色健康な状態。腸内細菌バランスが良好。
濃い焦げ茶色腸内細菌のバランスが乱れ気味。便秘や食物繊維不足、肉食が原因。
緑色腸炎や抗生物質の服用で、胆汁が酸化せずに排出。
赤色血便。消化管の出血、大腸癌、ポリープなどが疑われるため、医療機関を受診すべき。
黒色タール便。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌などが疑われる。特定の薬や食品も原因になる場合があるが、心配なら医療機関へ。
白色胆汁色素が腸管に流れていない。胆石や胆嚢、膵臓癌、肝臓の異常が考えられる。

指標2: 臭い(におい)

便の臭いは、腸内環境が良くないサインです。
臭いが良くない時は、悪玉菌が食べ物を分解する際に発生するアンモニアや硫化水素などが原因です。

特に、たんぱく質を多く含む食材を摂取すると、においが強くなる傾向があります。

便から嫌な臭いがする場合は、腸内環境が乱れている可能性があります。
日常的にチェックしましょう。


指標3: 形

便の形も腸内環境を示す重要な要素です。
理想的な便の形は「滑らかでバナナ状」の便です。

他にも、以下のように様々な形があります。

説明
コロコロ便硬くて兎糞状。腸内に便が長く留まりすぎている可能性がある。
硬い便ソーセージ状だが硬い。水分が不足している。
やや硬い便表面にひび割れがある。腸内環境がやや乱れている可能性がある。
普通便滑らかで軟らかいソーセージ状。健康な腸内環境を示す。
やや軟らかい便半分固形の軟らかい便。消化不良や腸内の水分量が多すぎる場合がある。
泥状便ふにゃふにゃの不定形便。腸内環境が乱れているか、食物繊維が不足している可能性がある。
水様便水分が多く固形物を含まない。急性の腸炎や食中毒の可能性がある。

便秘でお困りの方は、便秘についての記事も読んでみてください。


まとめ

いかがだったでしょうか?
便の観察は、腸内環境を把握するための重要な手がかりです。

日常的に便の色、におい、形をチェックし、自分の健康状態を確認しましょう。

この記事を参考に、今日から自分の便をチェックして、健康管理を始めましょう!

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