腸についての知識
腸の重要性
腸では、身体に必要な栄養を取込むと共に、老廃物の排出もしています。
このため腸が動かなくなると、生命活動が停止します。腸は食事と排泄、呼吸など生きるために不可欠な活動に関わっています。また、腸の免疫機能は病原体やウイルスの侵入を防ぎます。
腸には小腸と大腸があり、それぞれ異なる役割を持っています。
自律神経と腸の関係
腸の働きは自律神経によって影響を受けます。副交感神経が優位になると腸はよく働き、交感神経が優位になると機能が低下します。これらのバランスが崩れると健康や精神状態に悪影響を及ぼします。
腸全体の特徴
腸は食べ物を消化し、栄養を吸収する役割を持つ消化管の一部で、全長9mの消化管のうち7〜9mを占めます。小腸は食べ物の栄養を吸収し、大腸は水分や一部の栄養を吸収した後、便として排出します。腸は体内の臓器ながら外界と関わるため「内なる外」とも呼ばれ、全体の3分の2の免疫細胞が存在し、病原体から体を守ります。また、腸には脳に次いで多くの神経細胞があり、「第二の脳」とも称され、自律的に栄養吸収や排泄が可能です。
小腸と大腸
- 小腸: 食物の消化・吸収を行い、太るか痩せるかに関与。免疫機能も持ち、体を異物から守る。
- 大腸: 小腸で吸収されなかった水分を吸収し、便を作って排出。S状結腸で便を一時的に保管します。
小腸の特徴
小腸は約5〜7mの長さがあり、栄養素を吸収する絨毛に覆われているため、表面積はテニスコート1〜2面分になります。絨毛が多いことで効率的に栄養や水分を吸収できます。小腸は消化器の中で最も血液を必要とし、全体の30%の血液が使用されます。小腸の血液循環が良いと全身の血行が促進され、体全体が温まります。
大腸の特徴
大腸は直径5〜7cm、長さ1.5〜1.6mで、小腸の後に続きます。大腸では水分の吸収を行い、食べ物のカスや食物繊維を便にします。大腸には腸内細菌が多く存在し、内容物を発酵させてエネルギーに再利用する能力があります。良い便作りには腸内細菌の力が必要ですが、再利用の際にガスが生じ、悪いガスが溜まると健康問題を引き起こします。腸揉みはこのガスを流す効果があります。
腸に良いこと・悪いこと
良いこと
- リラックス
- 適度な運動
- 良質な睡眠
- 発酵食品や野菜、オリゴ糖などの摂取
- 規則正しい生活
悪いこと
- 過度なストレス
- 不規則な生活
- 冷たいものを大量に摂取
- ジャンクフードや添加物の多い食品の摂取
これらの行動が腸に与える影響を理解し、健康を維持しましょう。
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